不要品を処分する際、手に持てるサイズの物はわりと簡単に捨てられます。
問題は、大型家具。
不要と思っても、処分が大変で諦めてしまうことが多いでしょう。
処分方法
大型家具を処分する際の方法として、ジモティーや買い取り業者に引き取ってもらう方法がよく紹介されています。
しかし、相手が信頼に足る人がどうかわからないのに、自宅にあげるのは不安ではありませんか?
大型家具の処分は、市町村に引取ってもらうことをオススメします。
「役所に頼んだら自分で外に(マンションなら階下に)出さないといけないじゃん、運べないよ~」って思いましたか?
簡単に運び出せるサイズまで、解体すればいいのです。
道具さえあれば解体は簡単。
女性一人でも解体できます。
解体に必要な道具
家具の解体に必要な道具は以下の4つだけです。
ショックハンマー
板の接合部を離すために、板を叩くのに使います。
普通の金槌でもよいのですが、非常に音がうるさいです。
怪我を防止するためにも、ショックレスハンマーがあると便利です。
バール
解体で一番重要なのはバールです。
使いやすい長さで頑丈であること。
オススメはTRUSCOのバール。見事な工具だと思います。
TRUSCO(トラスコ) 平バール 750mm THB-75
軍手
木のトゲなどから手を守るために使います。
市販の一般的なものでOK。
ブルーシート
カーペット、フローリングなどの床を守るため、細かい木屑を掃除しやすくするため、ブルーシートで養生した方がよいです。
解体中は家具を何度も様々な方向にひっくり返すので、思った以上に床を傷つけがちです。
昔からある典型的なブルーシートがなにかと便利です。
ブルーシート #4000 厚手 遮光ネット 防水 UVシート
チェーンソー、電気のこぎりなどは必要ありません。
工具買う予算で・・・なんて計算しなくても、いったん揃えておけば何度でも使えます。
ノコギリの刃もないので錆びる心配もなく、メンテ費用なしに長く使えます。
解体のコツは慣れておいて損はありません。
木製家具の解体方法
木製家具に限っての解体方法です。
まずは軍手をはめて、部屋を汚さないよう、傷つけないよう床にブルーシートを敷きます。
ショックハンマーで天板の裏を叩くと、木製の接合部分(木のくぎ)が露出します。
その隙間にバールを突っ込み、テコの原理で天板を引き剥がします。
この天板が要なので、天板さえ外れれば後は簡単。
パズルゲームのように、つかえている板から一枚づつ外していきます。
レール付きの引き出しは、レールのストッパー(プラスチックの爪)を引けばすんなり外せます。
「家具の解体」、「レール付き引き出しを解体する方法」と検索すれば、わかりやすい動画を多くの方があげてくださっているので、見てみてください。
油で手が汚れるので、必ず軍手をしましょう。
これで大半の家具は解体できますが、一度どうしても天板が外せず苦戦したことがありました。
釘だけでなくホッチキスや接着剤やあらゆるもので天板が固定されていたのです。
この場合、外せそうな部分からジワジワ攻めていくしかありません。
取れやすそうな部分から外していき、最終的に天板を外せたのは背面と真ん中の棚板を外した後でした。
ハンマーでびくともしないとき、成否を分けるのはバールです。
少しでも隙間を見つけ、ゴリゴリ削り入れて隙間を押し広げていくのです。
バール購入はケチらない方がいいです。
解体した後は、釘やホッチキスなど、尖った物は回収してくださる方を傷つけないようカバーしましょう。
ガラス引き戸がある場合も同様。
解体作業をやっている途中にくじけてしまう、取りかかるのが面倒くさくなることもあります。
事前に大型家具の引き取りを市町村に予約して、処分する締め切りを設定しておきましょう。
家具の購入にあたって
自分で綺麗な家具を解体していると、家具を作ってくれた人に対して、とても申し訳ない気持ちになります。
そのときの罪悪感が、今後の無駄買いを防ぐストッパーになります。
なるべく組み立て式のものを選べば、捨てる時も自分で分解することが容易です。
業者の人が自宅に来て組み立ててもらう品物でも同じこと。現場で組み立てられる、短時間で組み立て(分解)可能ということです。
プラスチック類も軽いので廃棄しやすいでしょう。
困難なのは金属製の完成品、ソファ、ベッドマットなどでしょうか。
これらを購入するのは極力避けた方が無難です。
自力で捨てられるか考えた上で購入しましょう。
人であれ物であれ、出口のない関係は関わるのを避けたい物です。